



何ともいえない独特のシャキシャキ感は、一度食べたらまたリピートしたくなる美味しさ。美しいグリーンが目を引くこの「おかひじき」は、山形県が誇る伝統野菜のひとつ。形が海藻のひじきに似ていることから、「陸のひじき」という意味で名付けられたとされています。細い葉や茎はとても繊細な印象で、手に取るとふんわり軽やか。クセや雑味が全くなく、サッと火を通すだけで手軽に味わえるのも魅力です。食べたらやみつきになる新食感を、ぜひご家庭で体験してください!




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- おかひじき(下の固いところ(1cm程度)を切ったもの)
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- 80g
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- サクラエビ
- 3g
■A
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- 小麦粉
- 50g
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- 片栗粉
- 30g
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- 卵
- 1個
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- 水
- 大さじ4
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- 鶏がらスープの素
- 小さじ1
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- しょうゆ
- 大さじ1/2
■B
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- 酢、しょうゆ
- 各大さじ1
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- 砂糖
- 小さじ1/2
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- すりごま
- 適量
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- ごま油
- 適量
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- ※お好みで糸唐辛子
- 適量
- Aをボウルに入れよく混ぜ合わせ、おかひじきとサクラエビも混ぜる。
- フライパンにごま油を入れて中火で熱し、1を入れ丸く平たく伸ばす。表面が乾いてきたら裏返して両面をカリっと焼く。
- 2を食べやすい大きさに切って器に盛り、お好みで糸唐辛子を乗せる。Bを混ぜたものをたれとして添える。


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- おかひじき
- 適量
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- 天ぷら粉
- 50g
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- 水
- 80cc
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- のり
- 適量
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- 抹茶、塩
- 各適量
- てんぷら粉と水80ccをボウルに混ぜ、ゆるめの衣を作る。のりは幅8cm、高さ2cmにカットしておく。抹茶と塩は小皿に混ぜておく。
- おかひじきを数本束にして、下の部分を衣を塗ったのりを巻いて留める。
- 留めたところを持ち、全体に薄く衣をつける。多くつけすぎたら手で拭い取り、なるべく均等に薄くつける。
- 170℃に熱した油に3を入れる。この時、のりを巻いたところを上にして、広がっている部分を軽くゆすりながらゆっくり油に入れるときれいに広がる。全体がカリッとするまで揚がったら、取り出して器に盛り、抹茶塩を添える。


おかひじきの醍醐味といえば、なんといってもシャキシャキ感。地元ではこの食感を楽しむため、素材を生かしたシンプルな食べ方が一般的だそう。なかでも人気なのが、からしじょうゆで食べる辛し和え。そのほか、ツナ缶と一緒にマヨネーズで和えたり、好みの野菜を添えてサラダにしたり。特筆すべき一品は天ぷらで、見た目が美しいだけでなく、時間が経ってもサクサク感が続きます。多く作って冷凍し、食べる時にトースターなどで温めてもサクサク!!調理する際のコツは、火を通しすぎないこと。茹でて冷凍保存もできますが、できるだけ新鮮なうちにいただくのがおすすめです。


一説では、江戸時代から栽培が行われていたといわれるおかひじき。栽培中は農薬不使用なのが大きな特徴。ですから、小さいお子さんから年配者まで、誰もが安心して味わうことができます。春から晩秋にかけて数回収穫され、ほぼ通年流通しているのもうれしいポイント。さらに、美味しいだけではなく、カロリーは低いのに栄養価が高いというのも注目すべき点です。まさに、非の打ちどころのない伝統野菜なのです。









おかひじき部会の副部長を務めるご主人と二人三脚で、生産に取り組み始めて約5年。栽培を始めたきっかけは、ご主人の叔父さんが生産に携わっていたことだったそう。「おかひじきは年に数回収穫できるのが魅力ですね。比較的手はかかりませんが、むずかしいのは発芽率を高めるための水分調節です。残念ながらまだ知らない、食べたことがないという人も多いので、質のいいものを作ってもっと広めていきたいと思っています。ほかの野菜にはない独特な食感を、ぜひこの機会に味わって欲しいですね!」

