



火を通すと果肉がトロッととろけ、口に含んだとたん、ふんわり優しい甘さが広がる……。そんな食感と味わいが楽しめる「白なす」は、果肉が柔らかくナス特有のアクが少ないのが特長。見た目もナスとは思えない、淡い緑色をした卵型の愛らしいフォルムです。出荷の最盛期は8月から9月頃。平均的なサイズの紫なす(約80g)よりずっと大きく、1本の重さは250~300gほど。1本で1品の料理がまかなえるボリュームがあり、美味しさも食べ応えもパーフェクトな白なすを、ぜひ今晩のメニューに加えてみませんか?


-
- 白なす
- 2個
-
- 豚ひき肉
- 200g
-
- そうめん
- 100g
-
- 長ネギ(みじん切りにしたもの)
- 大さじ3
-
- ニンニク(みじん切りにしたもの)
- 大さじ1
-
- ショウガ(みじん切りにしたもの)
- 大さじ1
-
- ごま油
- 大さじ1
-
- 白髪ネギ
- 適量
-
- 赤パプリカ(薄切りにしたもの)
- 適量
■A
-
- 酒
- 大さじ1と1/2
-
- しょうゆ
- 大さじ1と1/2
-
- オイスターソース
- 大さじ1と1/2
-
- 砂糖
- 大さじ1/2
-
- 水
- 大さじ6
■B
-
- 片栗粉
- 小さじ2/3
-
- 水
- 大さじ1/2
-
- ※お好みで山椒
- 適量
- そうめんは1分茹で、水で締めてざるにあげておく。白なすは半分に切り、グリルで皮に焼き色が付くまでよく焼き、熱いうちに皮をむいて食べやすいサイズに割いておく。白髪ネギと赤パプリカは混ぜておく。
- フライパンにごま油を中火で熱し、ニンニク、ショウガ、長ネギを香りが出るまで炒める。豚ひき肉を加え、色が変わるまで炒める。
- Aをボウルで混ぜ、2に加えてBを混ぜたものを合わせてとろみをつける。
- 器にそうめんを盛り、白なすをかぶせるように乗せて、その上から3をかける。その上に白髪ネギと赤パプリカを盛り、お好みで山椒をふる。


-
- 白なす
- 2個
-
- ピザ用チーズ
- 80g
-
- ニンニク
- 2個
-
- オリーブオイル
- 大さじ7
-
- かつお節
- 10g
-
- 万能ネギ(小口切りしたもの)
- 適量
■A(お好みで)
-
- しょうゆ
- 大さじ1と1/2
-
- みりん
- 大さじ1と1/2
- 白なすはヘタを落として、2.5㎝幅に切る。ニンニクはスライスして芯を取っておく。
- 大きめのフライパンにオリーブオイル大さじ5とニンニクを入れ、中火で熱し、色が付いたら取り出す。
- 2のフライパンにナスを入れ、ふたをして弱めの中火で5分ほど熱し、ひっくり返したらオリーブオイル大さじ2を足し、ふたをして2分ほど焼く。ナスがやわらかくなったらチーズを乗せ、ふたをしてとろけるまで1分ほど熱する。
- 3を器に盛り、かつお節と万能ネギを散らす。お好みで、Aを3のフライパンに入れ、煮だせてから、かつお節と万能ネギの上からかける。
白なすのもうひとつの魅力は、調理法を選ばないところ。焼いてもよし、揚げてもよし、さらに漬物にしてもよしの万能食材です。トロッとした食感を堪能したいなら、スライスしてステーキに。またチーズとの相性が抜群なので、チーズやカニカマと一緒に春巻きにしてもいいですし、グラタンやピザに加えれば、「ナスが苦手」という人にもおすすめです。果肉が柔らかいので、調理するときは火を通しすぎないのが美味しく仕上げるポイント。日持ちは1週間ほど。乾燥しないよう新聞紙などで包み、涼しい場所で保管してください。




群馬県のJA碓氷(うすい)安中(あんなか)管内で、皮の色が白や淡い緑色をしているこの「白なす」が、本格的に栽培されるようになったのは、2016年のこと。白なすは紫なすよりもデリケートで傷つきやすく、生産にあたり細やかな技術が必要になるため、生産量もそう多くはありません。希少価値の高い農産物にもかかわらず近年は認知度も上がり、たくさんの人に親しまれるようになりました。現地の生産者の情熱が伝わってくる白なすは、まさに人気上昇中の新たなブランドナスなのです。










紫なすの生産に20年以上携わり、6年前から白なす専門の農家として活動。生産者としてはもちろん、日々美味しい食べ方も研究中です。「白なすは実が大きく、紫なすに比べると収穫作業などが楽です。でも、少しでも傷があると出荷できなくなってしまうので、実に葉がこすれて傷つかないよう、こまめに葉を取り除くようにしています。柔らかくてとても美味しいので、わが家ではしょっちゅう食べています。子どもや孫たちも大好きなんですよ。この美味しさ、ぜひたくさんの人に届けたいですね」