



食べたとたん、口いっぱいにジュワーッと広がる豊かな風味と優しい食感。通常の大根の大きさの1.5倍もある専用品種の「大栄(だいえい)大蔵(おおくら)大根(だいこん)」を使ったゆでぼし大根は、長崎自慢の特産物。美味しさの秘密は、千切りにした大根を茹でてから天日干しすること。雑味や辛みが取り除かれて、甘みとうま味が残ります。ただ水で戻すだけなので下準備もいりません。地元のおすすめレシピは今回紹介するチンジャオロースとサラダ。あっさりした上品な味だから、脂の多い肉や味の濃いオイスターソースとも相性ぴったり。ぜひ今日のメニューに加えてみてください!


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- ゆでぼし大根
- 15g
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- 牛もも焼肉用
- 100g
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- ピーマン
- 1個
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- サラダ油
- 大さじ1/2
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- ※お好みで白髪ネギ、香菜、レタス
- 適量
■A
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- 酒
- 小さじ1
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- 塩
- 2つまみ
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- こしょう
- 少々
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- 片栗粉
- 小さじ1
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- ごま油
- 小さじ1
■B
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- オイスターソース
- 小さじ2
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- しょうゆ
- 小さじ1/2
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- 豆板醤
- 小さじ1/4
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- 鶏ガラスープの素
- 小さじ1/4
- ゆでぼし大根は20分ほど水に浸けて戻し、絞って5cm程度に切る。
- 牛肉は5mm幅の細切りにしAをまぶして下味をつける。ピーマンは細切りにする。Bは合わせておく。
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フライパンにサラダ油を入れて熱し、牛肉を炒め、色が変わってきたらゆでぼし大根、ピーマンの順に加えて炒める。Bを回しかけて味付けする。
※お好みで白髪ネギ、香菜、レタスなどとご一緒に


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- ゆでぼし大根
- 20g
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- きゅうり
- 1/3本
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- にんじん
- 1/5本
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- ロースハム
- 2枚
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- プチトマト、ベビーリーフ、水菜
- 適量
■A
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- ポン酢
- 大さじ1
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- こしょう
- 少々
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- 白ごま
- 小さじ1
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- オリーブオイル
- 大さじ1
- ゆでぼし大根は20分ほど水に浸けて戻し、絞って5cm程度に切る。
- きゅうり、にんじん、ロースハムは千切りにする。
- ボウルにAを合わせ、1と2を加えて和えて器に盛り、お好みでプチトマト、ベビーリーフ、水菜をちらす。
ゆでぼし大根の魅力はその手軽さ。水に戻して絞るだけでそのまま味わうことができます。大根本来のうま味がギュッと凝縮されていて、料理すると味がしみ込みやすいのも魅力。味にクセがないので和食から洋食、中華までメニューを選びません。今回紹介したレシピのほか、肉じゃがやみそ汁、混ぜご飯の具に入れたり、すき焼きや鍋の具材にしたり。もちろん保存食としても最適。こんなに万能だからこそ、定番の食材として加えてみませんか?


一説では、江戸時代から食べられていて、元々は保存食として長崎県内で広まったゆでぼし大根。最近は美味しさだけでなく、その栄養分にも注目が集まっています。食物繊維はもちろん、ビタミンやミネラルも豊富。特にカルシウムは干ししいたけの約30倍といわれています。さらに大栄大蔵大根を育てる際、栽培履歴の記帳や異物混入にも徹底した管理を行い、「安心・安全」に食べていただけるように取り組んでいます。また、今後は有機肥料や減農薬による栽培にも取り組み、環境にも体にも優しい生産を目指します。










父親の後を継ぎ、ゆでぼし大根の生産に携わってきた橋口さん。その情熱と愛情は並々ならぬもの。「丹精込めて育てた大根を1本ずつ洗って皮をむき、千切りにして茹でるのですが、茹でる時間や温度は長年の経験と勘が頼り。茹でたら海にせり出た断崖絶壁に組んだ櫓(やぐら)の干し場で1~2昼夜かけて天日干しします。干すときは必ず天候をチェックして、海風の状態も計算に入れて作業します。愛情と手間暇をかけてつくっているので、多くの人にぜひ食べてみて欲しいですね!」